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男性の25%以上、女性の15%以上が浮気中!? 人はなぜ浮気するのか?

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浮気が気になっている、という人が多いのではないだろうか。現在、パートナーの浮気をしているのは間違いないと考えている人もいれば、確信はないけれどパートナーの浮気をちょっと疑っているという人もいるかもしれない。いずれにしても、これを読んでいるあなたは、程度の差こそあれ、浮気について関心があるのではないだろうか。。

1浮気の定義って何だろう?

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浮気の定義はさまざまである。婚姻関係にある配偶者、つまり妻(または夫)が自分以外の異性と話をしたら浮気と判断する、というちょっと極端なくらいヤキモチを焼く人もいれば、自分以外の異性とSNSなどで連絡を取り合ったら浮気、自分以外の異性とカフェでお茶をしたり食事に出かけたりしたら浮気、自分以外の異性と手をつないだら浮気など、どこから先を浮気ととらえるか、浮気の線引きは人それぞれだろう。個々の感じ方という意味では、人の数だけ違いがあるといってもいいかもしれない。

ただし、浮気に関する一般的な定義も、あるにはある。それは婚姻関係にある、つまり結婚している男性(または女性)が配偶者以外の異性と「不貞行為」をすること、というものだ。配偶者とは婚姻関係にある相手(結婚相手)のことで、男性(夫)から見ると配偶者は妻、女性(妻)から見ると配偶者は夫を指すことになる。不貞行為とは、日常会話などではほとんど耳慣れない言葉かもしれないが、ずばり「性行為」のことだ。

ここまで書くと、特定のパートナー以外の異性との性行為は浮気である、と考える人もいるかもしれない。しかし、「配偶者以外の異性と」と前述したように配偶者、要するに、結婚している夫婦のうちのどちらかが不貞行為をはたらいた場合に「浮気をした」と考えるのが一般的だ。

結婚していないカップルの場合、基本的に自由恋愛なので、恋人であるパートナー以外の異性と性行為をおこなったとしても、それは浮気とはいえない。ただし、これは法的な(民法上の)意味では、ということ。結婚していない恋人どうしであっても、その2人の間においては、パートナー以外の異性との性行為は許せないだろうし、当事者からすると「間違いなく浮気だ」と怒りがおさまらないかもしれない。とはいえ、解釈を広げすぎると内容がボヤけるので、ここでは婚姻(結婚)関係にある配偶者の浮気にポイントを絞り、話を続けよう。

2人はなぜ浮気をするのか?

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浮気の定義は全章で語ったとおりだが、そもそも、人はなぜ浮気をするのだろう。この疑問に答えるのは、簡単そうに見えて実はそれほど容易ではない。人は一人ひとり違っているうえ、性欲の強さもそれぞれ異なる。また、勤務先や日常生活において、配偶者以外の異性とコミュニケーションをとる機会が多いか少ないか、「モテるほうか、モテないほうか」といった条件も違う。見た目や体型、年齢や趣味、役職や経済面など、仮に浮気をしようと思った場合、浮気をしやすい条件が揃っているかどうか、といったこともそれぞれで異なるだろう。

つまり、人それぞれではあるわけだが、こうも言える。つまり、浮気をする人はするし、しない人はしないのではないか。しかし、それでは身もふたもないので、答えを見つけようとすると、結局、本章の最初の質問に立ち返ることになる。そもそも、人はなぜ浮気をするのだろう、と。

この質問に対する、絶対的な正答はないだろう。しかし、諸説あるとはいえる。その1つが、優秀な遺伝子を残すため、というものだ。人に限らず、あらゆる生物に種(しゅ)の保存は極めて重要。種を残すため、種として生き残っていくため、より優秀な遺伝子を残すことは最重要課題といってもよく、その実現のために特定の相手以外の異性との性行為が必要不可欠、というものだ。より優秀な遺伝子を残し、より優秀な子孫を生むために、女性は優れた男性を求める。一方、男性は男性で、自分の子孫をより多く残すため、多くの女性を求め、多くの女性と性行為をおこなう。そのような行動が、人という生物の遺伝子にあらかじめプログラミングされている、というものだ。

つまり、浮気・不倫は人という生物にとって、自然な行いといえるかもしれない。事実、江戸時代の庶民は自由恋愛を楽しんでいたようだが、厳格な武家階級ではそうともいえなかった。たとえば、江戸時代初期の明暦5(1655)年、幕府が公布した「江戸市中法度(えどしちゅうはっと)」という法令で、不倫は男女同罪とされ、武士である夫が妻の不貞行為の現場をおさえた場合、その場で相手の男を斬り捨てていい、と定められた。また、寛保2(1742)年に作成された「公事方御定書(くじがたおさだめがき)」でも、不倫した妻と相手の男は死罪、と定められた。しかし、実際に死罪となるのは、相当の悪妻だけで、ほとんどの場合は大ごとにせず、内々で問題を処理していたという。明治時代には姦通罪というものがあり、不貞行為をはたらいた場合、女性が既婚者である場合、女性だけが罰せられるという男女不平等な内容であった。ちなみに、姦通罪は第二次世界大戦後の1947(昭和22)年、日本国憲法で男女平等が定められ、廃止された。

前述したように、日本でも浮気・不倫を良くないと定める法はあったものの、実際はそれほど厳しいものではなく、大らかなものではなかったという見方もある。また一部には、浮気・不倫が良くないというのは、明治時代以降に広まったキリスト教的な倫理観だ、という意見もある。そこでヨーロッパに目を移そう。「恋愛が発見されたのは12世紀」といわれ、貴族たちの間で純粋な恋愛が持てはやされた。ところが18世紀後半のフランス革命以降、貴族と市民・農民の間に位置するブルジョアジーという中産階級(有産階級)層が台頭するとともに、浮気・不倫は良くないという考え方が浸透した。いずれにせよ、日本であれ、ヨーロッパであれ、17世紀から18世紀以降、浮気・不倫は良くないという倫理観や法の定めが強化されたということは、裏を返せば、それほどまでに浮気・不倫が一般化していたのではないだろうか。

3男性の25%以上、女性の15%以上が現在進行形で浮気中!

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人というものは浮気をやめられないようだ、という話をここまでしてきたが、現実問題、どのくらいの人が浮気をしているのだろうか。

性別・年齢もひっくるめて、全体としては21.5%が浮気をしている。男性の平均では26.4%、女性の平均では15.2%が浮気をしている。男性のほうが、女性よりも浮気をしている割合が高いというイメージがあるかもしれないが、たしかにこの数字を見るかぎり、そういっていいだろう。

全体および性別ごとの浮気の割合

浮気している人の割合 出典:愛のアイデア SAGAMI 相模ゴム工業株式会社

では、年齢別に見るとどうか。男性は30代が最も浮気をしていて30.9%が浮気をしている。女性も同じく30代の割合が最も高く、17.9%が浮気をしていることになる。

このグラフでは、20~40代の男性の約3割が、結婚相手・交際相手以外ともセックスをしていることがわかる。ちなみに5年前と比べると、30代男性の浮気は5.3%、40代男性の浮気は4%増加。性別や年齢にもよるだろうが、浮気をしている人の割合は、思ったよりも多いのではないだろうか。

生物学的に見て人は浮気をするものだ、といわれたとしても、現実としてパートナーが浮気をしている場合、なかなか納得できないのではないだろうか。それにもし、あなたのパートナーが「たんに、性欲を満たすため」や「スリルを味わうために」浮気をしているとしたら、許すことができるだろうか。ここまで読み進めてきて、パートナーの浮気が疑われたり、浮気を確信したりしている場合、探偵事務所に浮気調査の相談をしてみるのもいいのではないだろうか。